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2017/03
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あじさいの花 15(R15)(虹の向こう側・番外)
「ほら、どうする?するのかしないのか。早く決めろって」

急かされて答えられるのはただ一つしかない。
僕は部屋の鍵をポケットから取り出すとドアを開けた。

「取引成立ってわけだな。ちゃんと黙っててやるから、梶もいい声出して啼けよ?」

ドアの内側に入り靴を脱ぐ僕の隣で先に上がった中垣は腕を引っ張りながら勝手知ったる部屋の中をベッドまで連れて行く。

「梶っ…」

立ち尽くしたままの僕の身体を撫でまわし、着ていたジャケットを脱がせるとシャツの上から胸の粒を探り当て指先で引っ掻く様に触る。

何度も繰り返されれば刺激を受けたそこは嫌でもツンと尖ってしまう。
男を知っている身体は刺激を与えられれば好きでも無い相手でも反応してしまうのが悔しい。

唇を噛みしめて中垣がもたらす刺激に耐えていると、ネクタイをグイッと引っ張られて彼の方へ顔を寄せられた。

「どうした?いつもみたいに喘がないのかよ。ここ弄られるの好きだろ?『イイ』っていつも喜んでたじゃねぇか」

唇をペロッと舐められて顔を背けると顎を掴まれて正面を向かされた。

「ほら、舌出せって。やらしいキスくらい出来んだろ?」

言われた通り舌を出すと中垣が自分のそれを重ねるようにして擦りつける。
チュルッと吸われ、嫌悪感に舌を引っこめると中垣はつまらなそうな声で言った。

「梶さ、分かってんのかよお前の立場。写真をどうされてもいいなら別に構わねぇんだよ」

ネクタイを引っ張られて床に座らされると、中垣がベルトを外し始めた。
カチャカチャと言う金属音を聞いて思わず目を瞑った。
すっと血の気が引いてくのを感じる。

どうすればいいのか言われなくても何となく分かった。
中垣は己の昂ぶりを咥えろと言うに違いない。

ベルトを外したスラックスが床にすとんと落ち、下着が見えるとすかさずそれを下ろし既に昂ぶっている雄を取り出した。

目の前に出された欲望を見せ付けるように揺らして彼が言う。

「分かるよな?」

冷たく言い放った中垣は僕の頬にその昂ぶりをぐいっと擦りつけた。
仕方なく言われた通りに彼の雄に手を添えて口に含む。

『こんな事はしたくない。でもどうしようもない、仕方ないんだ』

寺島を想いながら強制された口淫をしていると、満足したのか中垣が床に座った僕のネクタイを外した。

立ち上がらせた僕をベッドに押し付けるように寝かせるとシャツのボタンを外し、それで僕を後ろ手に縛った。

「中垣、何するんだ」

うつ伏せに寝そべったまま身動きが取れずに首だけを彼の方に向けて話すと彼がニヤッと笑いながら自分もシャツを脱ぎ始めた。

「セックスに決まってんだろ?縛ったのは万が一お前が逃げない様にだ。梶にも気持ち良くなって貰わないといけないからな。それにはちゃんと前儀はしてやろうと思って」

僕のスラックスのベルトを外した中垣は下着ごとそれを脚から抜き去った。

「ほら、ケツ上げろよ」

言われるままに後ろ手に縛られた上半身をベッドに押し付ける格好で尻を高く上げた。

「久しぶりだよな、俺達が繋がるのさ。あの『彼』にはここで沢山甘えてんだろ?」

中垣は下品にそう言うと尻の肉を揉みしだきながら、割ったそこの谷間に舌を這わせて来た。
ヌメヌメと舌が這いまわるのが気持ち悪い。

彼を好きだったときはそんな事は微塵も思わなかったのに、既に中垣が僕の中から消えている証拠だ。
寺島の事ばかりを考えてしまう自分はもう既に心も体も彼のものだった。

「やっ、やめてくれ。そんな事しても――」

尻の窪みを執拗に舐めまわされても感じるどころか吐き気がしてくる。

するとカメラのシャッターが立て続けに鳴るのを聞いた。
その音のする方を見ると思いもよらない人物がこちらにデジカメを向けて立っているのが見えた。

もう一度フラッシュが瞬く。
チカチカする目を細めながらそこにいる人物に目を凝らす。

そこに居るシルエットが段々はっきり見えてくるとドキッとして一気に心臓が早鐘を打つ。
そして続けてすうっと血の気が引くのを感じた。

「誠司っ、どうして」

体躯の大きい寺島がドアの前に立ちふさがっている。
ベッドに四つん這いになっている僕の尻を掴み、舐めまわしていた中垣が唖然としている。

「なっ、何だよ、お前」

慌てて後ずさる様に僕から離れた中垣に寺島が冷やかに睨みつけながら言った。

「何してんだあんた。自分のしてる事分かってんのか?この人はもう俺のもんなんだよ。人の恋人に手ぇ出したらどうなるのか分かってんのか、えぇ!?」

凄んでいる寺島は本気で中垣を威嚇している。
睨みつけたまま中垣の方に詰め寄る彼は今にも殴りかかりそうな勢いだ。

こんなにも怒った寺島を見るのは初めてだった。
ちょっとイラッとした時や怒る時もたまにはあったが、これ程怒りを顕わにした寺島は僕が見ても怖かった。

そしてそれよりも今の状況が最悪な事を理解する。
別の男に辱められている自分の姿を恋人に見られてしまったのだ。

それも勇気を振り絞ってやっと手に入れた彼にだ。
思わず顔がクシャッと歪んだ。

「あぁっ、誠司っ、どうして…来ちゃったんだ。こんな…見られたら。も、終わりだ」

尻を突き出したままベッドに顔を埋め、隠しようも無い事実を見られた事を後悔した。

「梶、ザマァねぇな。こんな所見られちまったら彼氏もドン引きだろうよ。別の男とセックスしようとしてたんだからな」

中垣が片口を釣り上げて薄く笑いながら寺島に向けて言う。

その通りだ。
きっと寺島も呆れているだろう。

涙が滲む目をシーツに押しつけて居ると、彼が中垣に向かって冷たく言った。

「呆れちまう。あんたの馬鹿な行動にな。梶さんはあんたに散々悩まされて俺のカウンセリング受けに来てたんだぜ?あんたのせいで梶さんがどんだけ悩んだか分かってんのかよ。もう関係は終わってんだ。未練がましく付き纏うのはやめろ」

低い声で冷静に言う寺島に、もう僕たちの関係もこれで終わりだろうと覚悟をした。

「梶は俺のものだ」

中垣がそれでも負けじと寺島に向かって強く言うと、淡々とした声で寺島が僕に尋ねて来た。

「梶さん、俺とそいつ、どっちが好きか言ってやれよ」

勿論寺島だが、今更そんな事を言っても…とためらって居ると、彼がもう一度聞いて来た。

「どっちを選ぶ?」

ダメだと分かって居たが、僕の気持ちは寺島にある。

「誠司、君に決まってるだろ」

シーツをギュッと握り締めて言うと、寺島がもう一度裸の中垣に向けてデジカメのシャッターをきった。

「あんた聞いたろ?梶さんにどうやって迫ったのかしらねぇけど、諦めろ」

中垣はまだ奥の手があるのだと言わんばかりに話した。

「写真見てみろよ。そこにあんだろ?俺と梶が繋がってる奴だ。あんたそれ見たら幻滅して梶のこと抱く気が起きなくなるぜ?」

顎で指した床に落ちている写真を寺島が拾い、一枚づつ眺める。
眉間に皺を寄せた寺島がそれをまとめて持つと、一気に破り捨てた。

「だからどうした。過去は過去だろ。今は俺と付き合ってるんだ。それが事実だ。それよりあんたの方がヤバいんじゃないのか?」

持っていたデジカメを振って見せた寺島に、中垣が「クソッ」と声を漏らした。

「あんたこそ、会社のみんなに知られたら困るんじゃなかったっけ?散々梶さんに辛く当たってたって聞いたけど。あんたの写真には顔映ってねぇけど、俺のにはバッチリ入ってるぜ?好色な顔して男の尻いじってるあんたの写真をみんなが見たら一発でゲイだってバレる」

中垣の喉が鳴った。
今の寺島の言葉でかなり動揺したようだ。

「な、何だよ、熱くなんなよ。冗談に決まってんだろ。お、俺は帰るからな。俺はゲイじゃない。梶が、こいつの存在が俺を惑わせるんだ」

蒼白になった顔の中垣は、脱いだ服を掴むと部屋を出て行った。


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「俺の愛はこんなもんじゃねぇっつんだよ。そりゃぁムカつくけどな。中垣の野郎をボコボコにしてやりたかったぜ」(寺島)
「誠司、僕もう…君に嫌われちゃうよ。あんな恥ずかしい場面見られたら」(梶)
勝手に盛り上がってしまってますこの二人。
気持ちを確認しあって下さい(笑)
そしてまたまた、イラストGET!
18時にうp予定ですが。。。
今度は念の為18禁ですので(笑)

テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

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No title
うあぁ・・・。

梶さんかわいそう・・・。でも寺島さんが来てくれて一安心です
No title
バシッと啖呵きる寺島さんがかっこいい!!
来てくれて安心しましたー。
No title
寺島さん…絶対中垣ボコると思ってたけど…よくガマンしましたね~(笑)
しかして佐久良さまのお手元…あちこちの公表できない写真だらけじゃないですか?!i-201

…ちょー見てぇ!!(笑)
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寺島さん登場に かんしゃ!
こんばんは 佐久良さん。
ほっとしました。只 ただ。

梶さんと寺島さんの二人のお話が読めて嬉しいです。
描いて下さる事 チュッ!
これが  一番読み手として有り難いです。

この編で 寺島&梶さんが好きです。
「み~んな 悩んで 大きくなった!」過去CMを 思い出します。
鍵コメIさま
寺島カッコイイっすか?
いっときます(笑)
あじさい電車でデートがまってますからね。
そこではもう・・・ムフフな展開が(きゃぁ~~)
そこら辺はエロ小説になってしまいそうな予感。。。

松岡様
こんにちわ。
松岡様いらっさいまし!
こんな展開ばかりですみません(汗)
同じBL書きとして「あーあ」と思われたりして(苦笑)
このワンパターンな登場をどうにかせねば。
ひとまず寺島が来て梶は救われましたけどね。
あとは愛を深めてくれたら・・・。
reiさま
寺島男らしくて良かったすか?
初めはそんなキャラじゃ無かったのに愛の力ですかね?
梶のことそこまで好きになっちゃって!!

高薙様
中垣ぼこられませんでしたね?
きっと抑えたんだと思いますよ寺島。
あ、写真脅迫シーン多いですよね(汗)
こんなありきたりな話ばっかりですみません。。。
そうですとも!
自分の手元にはこれまでの公表できない彼らのエチシーンが沢山ありまして・・・なんて嘘です(笑)
自分も見てみた~~い!
かなり変態です(笑) 
鍵コメPさま
鍵コメじゃなくても良かったですよ!
こちらこそ有難うございます。
また楽しみにしておりますのでうちの子らよろしくですm(__)m
下手くそな文にお付き合いくだってもう涙が。。。
またこちらからもご訪問させていただきますデス!
ひらめいたらよろしくお願いしますね!

K・Kさま
ほっとしました?
やっと来ました寺島!
これで一安心でしょうかね?
あとは愛をあぐ組んで・・・って、エチシーンが沢山出てきたりして(笑)
プロフィール

Author:佐久良 ゆう希
性格:明朗活発 ノー天気 観察好き

男前の江戸っ子。ヘタレ好きだが実を言うと自分がヘタレかも。 

オリジナルBL連載小説(オンライン携帯小説)です。

18禁表現(性的描写)がございますので、年齢に満たない方や表現が苦手な方はご注意ください。

能天気の割に凹んで書けなくなります(笑)
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かなりリアルな同性愛&性描写がありますのでダメなかたはご遠慮ください★

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